福知山の洋菓子店 夜の雪の祖父の言葉
こんばんは。
明智茶屋の植村です。
雪が降る一週間でしたね。
明日も続きそうです。
朝起きて見る雪は、
子どもほど喜び、大人になるほど苦い顔になりますが、
夜に外で見る雪は、ひと味違って感じるのは
植村だけでしょうか。
テンションが上がるわけではないのですが、
センチメンタルな気分になるというか。
暗くて、目から入ってくる情報が雪だけになり、
雪が音を吸い取って、かなりの無音状態になることで、
エモーショナルな感覚になります。
そして、小学生の頃のことを思い出します。
デジャブに近い感覚です。
今週の水曜日は工場での仕事が遅く、
夜遅くになりました。
工場の前で雪を眺めていると、
亡くなったおじいちゃんのことを思い出しました。
植村のおじいちゃんは歌が好きで、
毎日「上を向いて歩こう」を独唱していたり、
人前に出るのも好きで、
「岸壁の母」という演歌に合わせて
どじょうすくいの踊りを敬老会で披露したりする、
そんなおもしろい一面のある人でした。
で、今回思い出したのは、
おじいちゃんの言葉です。
たこ焼きを作ったら
「美味しいなー。ゆうちゃんは、たこ焼き屋さんになったらええわ」
習字がうまく書けたら
「どえらいなー。ゆうちゃんは、習字屋さんになったらええわ」
そんな冗談をよく言っていました。
ひとしきり満足のいくトークが終わったあとに、
決まってこう続けます。
「そやけどなー、ゆうちゃん。
人と同じことしとったらあかへんで。ヒッヒッヒー」
そう言って、会話を終わらせていました。
まぁ、そんなことを
今回の雪で思い出したわけで。
たまにおじいちゃんの言っていた言葉を思い出しながら、
上を向いて歩こうと思います。
さて、明日からは三連休ですね。
ちょっと雲行きは怪しいですが、
明智茶屋は通常営業しております。
特に変わったことはありませんが、
最近ミルクレープをよく作っています。
よく作っていると工夫するわけで、
工夫すると美味しくなるわけなので、
ちゃんと美味しくなりました。
時間があったら、
長靴をはいて夜の雪降り散歩をしてみてくださいね。
それでは、よい週末を!!
